世界遺産 平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群
関山
天台宗東北大本山
奥州観音札所番外
岩手県西磐井郡平泉町平泉字衣関
850年(嘉祥3年)天台宗の高僧、慈覚大師円仁によって、この地に関山弘台寿院というお寺が開かれたことに始まる。 859年(貞観元年)に中尊寺と改めたという。 奥州藤原氏の初代清衡公は、1051年(永承6年)に起こった前九年の役によって父を失い、1083年(永保3年 )よりの後三年の役によって妻子を失う。長く続いた戦乱で亡くなった人の霊を供養し、仏教の教えをもととした平和な国を築くため、1105年(長治2年)清衡50歳の時、中尊寺の造営に着手する。 藤原氏滅亡の年には「寺塔四十余宇、禅坊三百余宇」の大寺院であった。1337年(建武4年 )金色堂など一部を除き諸堂を消失。1909年(明治42年 )にやっと本堂が再建される。1929年(昭和4年)金色堂が国宝に指定される。1958年(昭和33年)天台宗東北大本山の称号を許され、天台宗総本山延暦寺より不滅の法灯を 分火護持。 |